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セミリタイアして自由な人生を!

セミリタイアや投資の事について感じたことを書きたいと思います。

中国大連旅行⑨イギリス人Nick Lane

7/16

朝、9時頃起床

廊下でロンドンから一人で旅行をしていると言う男性と軽く会話をするが、最近1日中、中国語を話しているせいか、中国語がまず頭に浮かびそれを英語に変換するような感じになっている。

暫く話してるうちに何とかまた少しずつ、英語を思い出してくる。

人の脳というのは本当に環境に順応するモノだとつくづく感じる。

でもそう考えると、やはりその語学のみの環境にいれば、ある程度の年齢になっても比較的早く覚えるのかもしれない。

逆に、日本人などと一緒にいれば当然、上達の足かせになるという事か。

もっとも、ここでは少なくても自分の行動範囲には日本語はおろか英語を話す人もほとんどいないが。


彼は、フットボールのコーチをしていて半分リタイヤ状態だが、今はシーズンオフと言う事で、半年旅行をしており、今4ヶ月目で後2ヶ月、中国国内を回るらしい。

彼は、今まで携帯やスマホやパソコンをもっていないとの事で、スマホに完全に依存している自分は思わず、普段何をしているんだと聞いてしまった。

本を読んだり、ボーッとしたり、散歩をしながら周りを見渡したりとの事。

明日は、北東の港からボートに乗り8時間かけて南に位置する烟台という都市に移動するとの事。

確か、1日に6,7便あり115元位とか言ってたかな。


いつも通り、ホステルのレストランで食事。

9時半以降だとブランチも始まるため、今日は新しいメニューを。

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エナジードリンク(7元)、オレンジジュース(7.5元)班尼迪克蛋というメインディッシュが(29元)

エナジードリンクは日本で買うより全然安い!

酒は全然強くないのに毎日毎日飲みまくっており、やや下痢気味なので今日は少し大人しくしようかな。

食事後、ロビーでまた先程のイギリス人に遭遇。

そのまま、レストランに移動しながら結局計6時間位、団欒。

よく酒も入らずにこんなに長々と、しかも男性と会話をしたもんだ。

彼にエクスプレッソ(15元)おごり、自分は紅茶(20元)を頼むが何故かグリーンティが出てきたので交換してもらう。

前回と同じお茶といったが、やはり紅茶というべきだった。

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お互い最近中国語環境下で完全に言いたい事が話せなかったため、英語で思いっきり話せて止まらなくなったのかもしれない。


6時間分の内容だが、彼の名前はMick Laneでロンドン出身、2005年に50才で早期退職したらしいので現在は62才位。

大学卒業後、確かビールに興味があり"the blind begger"というバーに1980年代何年か勤めていて、そこは1960年代は地元のギャングが敵対グループなどを処刑する場所だったという。

だからあまり気が進まなかったが、ビールに興味があり友人の経営者から勧められたため了承したらしい。

因みに彼は、英国ではLive Beer(酵母の生きているビールらしい)しか飲まないとの事。

活きたビールの作り方を絵に描いてもらいながら長々聞いたが、あまり覚えてないため詳細は省略。

その後、大学で専攻したスポーツ学(と訳したらいいのか)を活かした、大学でサイクリング、クライミングフットボールなど様々なスポーツ関するクラスを担当。

教授ではなく、学部を統括、管理するマネージャーという立場だったが、2005年に組織が100万ポンドの負債を負っていることが判明。

他の人スタッフを解雇せざるを得ず、そのまま残る場合、減給の上責任範囲が増えるとの事で、早期退職の場合、毎月1000ポンドもらえ、パートタイムとして比較的フレキシブルに働ける(1コマ25-30ポンド)というオファーがあったためそちらを選んだとの事。

毎月のロンドンでの固定費は500ポンド、1年の内、仕事を頼まれる4-6ヶ月ロンドンで仕事をし、残りは世界中旅しているらしい。

これまでの訪問国は確か95カ国で、英語の他にスペイン語、フランス語を高度なレベルで操るらしい。

フランス語は学生時代にカリキュラムに含まれてた上、長期間アフリカを旅してたため習得し、スペイン語は南米を旅するまでに2週間エクアドルで学校に通い、その後、南米大陸を旅し習得したらしい。

アフリカで危険な目に遭わなかったか聞いたところ、今後共和国でスパイ容疑をかけられ高圧的な軍事達に車で留置所のような所に連れて行かれ、誤解を解くのに大変だったらしぃ。

しかし、フランス語が理解出来ない旅行者だったらどうなってたか分からない気がする。

それと、面白いのが、ロンドン人とフランス人は言語が彼らのステータスの重要な一部と考えてる人が多いらしく、例え外国人であったとしても細い文法のミスに対して、神経質で寛容的でない人が一定数いるらしい。

日本語なら自分を含めて正しい日本語を使えてる人のほうが少ないのではないか?

自分は伝われさえすれば、他はどうでも良いと考えてる人間なのだが、ステータスとして考えてるなら理解出来なくはない。

しかし、そういう考え方は、言葉の第一の目的である意思疎通の妨げにしかならないはずだ。

例えば、車や衣類などの所有物に対してステータスを持つのはよい。

言葉をステータスと考えるのも問題ない。

しかし、それを相手に対して強要するのは間違っていると感じる。

ところで、英語が分かれば、ヨーロッパ言語を習得するのはそれほど難解ではないのかも知れない。

それと、外国語のリスニングに関して、母国語の音の数が多ければ多いほど有利だと思う。

そう考えると、日本語の音の数は恐らくかなり少ない方ではないのか。

例えば、英語や中国語話者は日本語の音を高い割高で拾う事ができるが、その逆は違う。

日本人に取りリスニングが簡単な言語を考えてみたが、スペイン語だと思うがどうだろう。

自分は南米人のスペイン語は音だけならかなり拾えるので、他の日本人も同じだろう。

しかし、知らない中国語の単語はもちろん、知っている中国語単語さえ拾えない事は日常茶飯事。


因みに、彼は決して写真を撮らせてくれない。

それと彼は温厚な感じだが、アメリカ人の話になると急に表情が険しくなる。

理由は、簡単にいうと傲慢さらしい。

彼らはどの国に行っても自国のスタイルを貫き、相手の文化を尊重しない。

そして、お金が全てというCapitalismを嫌悪する。

大連に到着依頼、散々夜遊びばかりしてきたが、今日は久しぶりに随分真面目な会話をしている気がする。

まぁ、たまにはこういうのも良いかも知れない。

とりあえず、洗濯をしたいので一度解散。

その後、再び彼と夕食を一緒に食べに行く。

一体何時間一緒にいる気だ(笑)

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引き続き、今後のお互いの予定などを話す。

今後は、9月にロンドンに帰り、12月から5週間香港、マカオを旅するらしい。

ポルトガルの文化が残る街並みを見てみたいとの事。

他に、米国の貧富の差が激しく、経済的弱小に対する政府のセーフティネットが十分でない話や常に誰かにコミットせずに精神的にも肉体的にも自由でいたい話をし、共感できる部分が多かったな。

米国はだからウォーレン・バフェットビル・ゲイツみたいな社会に富を還元する人達が現れるということか。

彼らは人一倍、自分達の成功はアメリカという社会のシステムによるものだと言う事を理解しているのだろう。

確かに、彼らの成功は選択に起因する部分が多かった。

しかし、違う時代や違う場所に生きていたら、結果は全然違ったかもしれない。

また世界のどこかで会うことをお互い願いながら帰路に着いた。



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